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告白

「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」と
続けて独自の演出法でヒットを生み出して来た中島哲也監督。

「告白(原作読んでません)」という、どう考えてもハッピーでないこの物語を
自ら選び題材にし、演出するという事は、ともすればメッセージだけが
嫌な感じで残るオナニー映画になりがちな部分をうまく昇華し、
その昇華の仕方が見えているからこその映画化という驚きと
「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」で見せたあの演出は
今回、全く姿を見せず、こんな形で進んでいくのか!?という肩すかし感は
我々凡人には到底理解し得ない思考がそこには働いており
CM界の巨人は今、日本映画界の巨人になろうとしている
その瞬間を目の当たりにした感覚。

これ以上無い演出なんではないかと思わせる技量は
やはり出るべくして今ここに出ている才能。

それを今この場で目の当たりに見ていることは、幸か不幸か。

結果それぞれの告白は、この人物の演出によって
より明確に、エンディングに集約される事となる。

って、ちょっと褒め過ぎ?
by yagichou | 2010-06-13 00:28 | RECOMMEND...?
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